クラスメートの駿河真亜咲(ｽﾙｶﾞ ﾏｱｻ)から電話をもらって、病院に行ったら、途中でBloody(ﾌﾞﾗｯﾃﾞｨ)と見た事ある女子と擦れ違った。

そのまま上野のいる病室に向かうと、バタバタ走る看護士さん達と、虚ろな目をして椅子に座る俊秀が居た。



「俊秀」


俺が声をかけると、ようやく気付いたって感じで俺の方を向く。

確かに俺の方を向いている。
だけど、あまりにも目が虚ろだ。



だから、看護士さんの居ない間に、俊秀から目が見えないと聞いた時は、やっぱり驚くと同時に、少し納得した。

あぁ、だからこんなに虚ろなんだな、って。



「俊秀、どうしてこんな事になってるんだ？ 急に目が見えなくなりましたーじゃ、俺は納得しないよ」


上野の検査の為に病室を追い出された時、俺は俊秀に詳細を聞く事にした。
本当なら、俊秀は今の時点で死んでる筈。
Bloodyとの約束は、確かそういう内容だった。





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