俺の部屋でDesireと言い争いになってから、そろそろ10日が過ぎようとしていた。
いつの間にかに8月で、TVは戦争特集を流してる。

あれからDesireは、一回も俺の部屋で漫画を読んでない。
10日間も漫画を読みに来ないのはよくある事だけど、原因が原因だっただけに、ちょっと気になる。




…そんな中、クラスメートで依頼人でもある、下野俊秀から連絡が来た。
“自分の命を尊重して彼女の意識と命を見捨てるか、自分の命を引き換えに彼女の意識を助けるか”という選択に、結論が出たらしい。


下野は、“自分の命と引き換えに、彼女の意識を助ける”という選択をした。
俺は下野の願いを叶える為に、再び病院に呼び出される事になったのだ。


吸血鬼の天敵である日光が燦々と降り注ぐ、8月のくそ暑い日。
俺は遮光の為に長袖のTシャツを着て、病院に着ていた。

病院は病人の為にクーラーは弱く、長袖が腕に汗で貼りつく。





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