…悩みながらも俺のコトを考えてくれる江梨子のお母さんを見てると、何だか申し訳無い気分になった。

俺が決めなきゃ。
このままじゃ、全員が苦しみ続ける。

中途半端が一番良くない。





…………やっぱ俺が、江梨子の意識を戻そう。
俺の命は、もう良いや。


交通事故が多い交差点で仕方無かったとはいえ、俺が江梨子を交通事故に巻き込んだんだ。
巻き込んだ人間として責任を取る必要もあるし、俺り江梨子を彼氏として幸せにしてあげないと。


ごめんね、江梨子。
また一緒に笑い合えなくて、ごめん。

俺が江梨子の幸せを未来へ繋げるから、江梨子は俺よりも幸せになれよ。
江梨子が幸せになれば、俺は幸せなんだから。

……さてと、Bloodyに願いと、考えた結論を話さないと。
あと、和明にも話す必要があるんだっけな。
相談にのってもらったんだし、結論は報告しないと。




病院を出た俺は、和明に電話する事にした。


「もしもし、和明…?」





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