「翔子ちゃん、それ、誰から聞いた?」

「後輩」



あたしの受賞、軽音楽部が知ってるとは……。


「確かに洋画部門の賞、受賞したよ」


翔子ちゃんの顔が、パァッと明るくなる。




「マジだったんだ! 優希ちゃん、凄いね!!」

「ありがとう、翔子ちゃん。…でも、何で知ってたんだろ?」

「何が?」

「あたし、この受賞の話、学校じゃあんましてないんだよ。何処で知ったのかと思って」

「そうなの? それじゃ、確かに不思議だねぇ。後輩に聞いてみるよ」

「ありがとう、お願いね」




翔子ちゃんはニコニコしながら言った。




「でもね、優希ちゃん。こういう事、もっと自慢しても良いと思うよ。優希ちゃん、凄い事したんだから」




……でもね、翔子ちゃん。
そうしたら、面倒な連中に目をつけられる可能性も出るんだよ。

顧問が怖いんで有名な、軽音楽部には関係無いかもしれないけど。





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