「流瑠!あたし絶対に義妹(いもうと)は桜ちゃんじゃなきゃ嫌だからね!イロイロ頑張って!」
“頑張れ”のエールのつもりか、親指を立てて俺の方に突き出してくる。
“イロイロ”ってなんだよ?って突っ込みたくなったけどやめておいた。
こんな姉貴でも、心から俺達のこと応援してくれているのは分かってる。
俺も親指を立てて、「任せとけ!」と合図を送る。
当たり前だよ。
桜意外考えられねぇから!
俺の合図を見てニコッと笑った姉貴は、「さっきの続き頑張ってね~」とか、とんでもないことを言いながら部屋を出て行った。


