「桜も流瑠のおじいちゃんの家に行く!ハンバーグ持って行って来る!」


「え!?」


「お母さん!お弁当箱の中にハンバーグ入れて」


「ちょ、ちょっと、桜どこ行くの?」






お母さんの声なんて気にせず、畳のお部屋に走って行き、押入れの中に入っているリュックサックを引っ張り出す。


これは流瑠と色違いのリュックサック。


春の遠足の前に一緒に買いに行ったもの。

これにハンバーグを入れて持って行こう。


桜だけハンバーグを食べたら流瑠が、かわいそうだよ…


だって…