背骨にそって 降りてくる 光 揺れる 頼りなく 危うい 十本の指が 重なり合って どれもあたしの 意思ではなく どれもあなたの 意思でもなく 光 滑る 限りなく やさしい 静かな喝采 目をそらし 耳を開いて 見えるもの それはいつもの 静かな喝采 喉の奥底 花を咲かせて 背骨をそっと のぼりつめ あたしの指は 弛緩する