誠実な嘘のみずたまり はまったとたんにとけてしまう よけようとしても はねあがる水で あたしの足はとけだして とたんに涙があふれだす みずたまり もっと 大きくなる みなもにひたした指さえとける なめとるとそれは 彼の味 頬にぺたぺたつけてみる やわらかい水は 彼のてのひら 心の骨まで みるみるとけた 不実な恋のみずたまり