「隼人くんお腹空いてないみたいなの。最近調子も悪いのか部屋から出てこなくて」

肉じゃがをリビングに運びながらお母さんが言った。

「そうそう。だから俺、今じいちゃんの部屋にいるんだ。隼人どうしたんだろうな?」

そんなこと全然知らなかった。当たり前か。避け続けてて家族ともろくに話してなかったもんね。

辻宮もしかして罪悪感とか感じてるのかな。それにご飯も全然食べてないなんてやっぱり心配。

おにぎりなら食べれるかな?
よし。とりあえず手洗ってこよう。