【続】君の声がききたい

最近は俺と隼人と修也と、3人で常に行動している。





「虹、沙和ちゃんたちんとこ先行ってて!俺、タバコ吸ってくる」

「うん、わかった♪」


修也が車椅子に乗った、ちょっと派手系の女の子にそう言った。


野々村 虹(ののむら こう)

21歳


虹ちゃんは、修也の彼女。


彼女は生まれつき足が不自由で、幼い頃から車椅子の生活らしい。


小学校の頃、虹ちゃんは沙和たちと同じ学校。

虹ちゃんは“ひまわりの会”という、沙和と隼人が所属していた障害児の団体のフェスティバルで出会った。

明るくて、素直な虹ちゃんを一目で気に入った修也。

二人はすぐに付き合い始めた。