真夏の雪


お母さんはゆっくりと話し始めた


「お父さんは、タクシーに乗って帰って来ている時に、脳卒中で倒れたの。」




あたしは、まだお父さんから目が話せない。




「お母さんが、病院についたときはもう、ダメなように見えた…」




お父さんは、寝ているように。



「だから、お母さん空瑠美を連れ戻さなきゃって思って…」




今にも起き出しそうな。



「お父さん、空瑠美の名前を出すたび指が。ぴくって動いて…」



寝ている、お父さんは穏やかに笑っていて