真夏の雪


目が覚めると、あたしの部屋にいた。



下に降りると、畳の部屋に布団が引いてあって、あたしの大好きなお父さんが寝ていた。



「お父さん。ただいま。」



優しくお父さんの頬を触る。



「あら、帰ったの?」

お母さんが、部屋に入ってきた。


「……うん。 今、何時?」


「11時20分ちょうど。」



窓は、まだ暗い。



「お父さん、いつ帰ってきたの?」



お母さんは優しく笑うと



「9時ぐらい。……………あのね、空瑠美に言わなきゃいけない事があるの。」


今なら、なんでも受け入れられる気がする。



「何?」




お母さんは、小さく息を吐き


「お父さんね、最後まで死なずに空瑠美を、待っていたんだ。」



新しくあたしが、知る事。