真夏の雪

聞こえてきたのは、落ち着いた低い声。


「空瑠美……。」



「………。」



「………。」




「……聖那? 聖瑠?」



「………。」



「まぁ、どっちでもいいか…」



「………。」



「おかしいよね。お父さん、ここにいると思ったのに…」



「………。」



「あたしのお父さん、優しくてカッコよくて、あったかくて……ねぇ?あたしのお父さん、どこ?」




「………。」



「ねえ?」



「………。」



「ねぇ?答えてよ…」



「………」



「って、いないなら、しょうがないか…あはは…」




あたしの癖、無理に笑う。



その時、あたしの背中が大きく包み込まれた。