真夏の雪

お父さんの事をすっかり忘れていたあたしは、


「ああー‼ 今、何時?」


……8時39分



お父さんが、帰ってきててもいい時間を
過ぎていた。



「? おかしいな……」



取り合えず、帰ろうとすると前から、お母さんが走って来ていた。




「? お母さーん。どーしたのー?」


遠くから手をふると


「…ーーさんがっ」



「えー?なーに?聞こえないよー?」


「…ッお父さんがっ」



いやな予感がする。



「お父さんがどうしたの?」



あたしの目の前まで走ってきたお母さんは息を切らしながら








「お父さんッ……」







涙をながして








「…ッ…ッ…死んじゃったっ……ッ。」





あたしの世界で1番聞きたくない事を言った。