真夏の雪

しばらく行くと、人気はなくなってきた。


あたしは、聖那の手を握ったまま立ち止まると


「……本当は、僕と行きたいんじゃなくて、友達の頼みなんでしょ?」


聖那の見透かした質問がきた


あたしは、振り返り


「あはは…バレてた?」



わざと、頭をかく振りをした



すると、聖那は溜息を吐いて


「やっぱね…」


近くのベンチに座った。


あたしもその隣に座ると


「実際は僕とじゃなくて、聖瑠と回りたかった……とか?」


「⁈ それは無い‼」


「? 何で?」


「んー。まあ、聖那に言うのもおかしいんだけど、二人を異性として見れてないんだよねー。」



冗談っぽく言った。


すると、隣の優男くんは黙りこんで、暫くすると、



「こっから家近そうだし、帰ろっか?
お父さん、来てないし。」


いつもみたいに笑いながらそう言った。