だけど、男の人の力は思ったより強くて……私は、もうダメだと思った。

だけど、お姉ちゃんは何としてでも私を助けようとしてくれた。

そして、ある賭けにでたんだ。

“私はどうなってもいいから、その子を離して”

って。

男は私を離した。

そしてお姉ちゃんを取った。

「お姉ちゃん??なんで…っ!」

そう言ったら、お姉ちゃんは

私の頭を優しく撫でて言ったんだ。

「大丈夫よ。私が守るから。」

って。

そして、私を押した、

「綾、行って!」

そういいながら。

私は言われるがままに走った。

それを後悔したのは、帰ってきたお姉ちゃんの姿を見たときだった。