綾「剛也…ちょっといいか?」

剛「あぁ…俺も話したい事があるんだ」

剛也はそう言ってスタスタと歩き始めた。

今日の昼休みに聞けなかった分、聞かなきゃ…。

そう思い、駆け足で剛也の後を追った。

ギィィィー…

少し古びた屋上のドアの音がどこか懐かしい。

ってダメダメ。

もう忘れるんだ。あいつらのことは。

剛「綾…お前の力を貸して欲しい。」

…なんて考えていると剛也がいきなり本題に入った。

綾「どうゆうこと……?」

剛「幹部達を助けたいんだ…」

綾「なんで…」

剛「兄貴のいいように使われてる…。あいつらが……見てられないんだ…」

綾「力を貸すって…どうゆうこと?」

剛「手っ取り早く言うと…兄貴を潰して欲しい。」

綾「剛也はいいの?」

兄貴を潰すってことは、達也を潰すってこと。

つまり、銀牙を潰すということ…。