康「おい、綾也はどっかの族入ってんのか?」

族。

そう聞いただけで少し震える。

綾「別に入ってねえけど…どうしてだ?」

でも、至って平常心で答える。

康「いや…お前みてえな奴がこんな学校にくるなんて珍しいし族にでも入ってんのかなと思って」

綾「あぁ、そうゆうことか。まぁ、俺にもいろいろあるんだよ。」

そう言うと康介は

康「…そうか…」

と言った。

綾「んで?俺のことはいいからお前はどうなんだよ。」

康「あ?俺か?んー…まぁ、族に入ってる」

綾「へぇ。」

康「あれ?俺が族入ってるって言っても媚び売らねえんだ」

綾「別に?どうだでもいい。」

そう冷たく返す。

康「へぇ。俺が銀牙に入ってるって言っても?」

ーー銀牙?

…あぁ…

綾「ここの理事長が総長のか…」

康「てめっなんでそんなこと知ってんだよ!」

あぁ、トップシークレットなんだっけ?

確か表での総長は…

「田中剛也」

そう、弟だ。

康「お前、やっぱ族入ってるだろ。しかも、全国NO5以上の強い…」

綾「入ってねえよ。」

もう私は、綾蝶を抜けたことになってるから…

康「じゃあなんで知ってんだ?」

綾「はぁ…俺だっていろいろあるって言っただろ?」

康「まあそうだけど…」

綾「じゃあこれ以上聞くな。」

そう言うと康介はそれ以上なにも言わなかった。