「羽音、痩せた?」
私の全身を見つめるなり綾芽は眉を寄せて私の腕などを触りだす。
「それはないかな」
「いーや、痩せてるね。ちゃんと食ってんの?」
「うん。朝なしで昼と夜にアイス食べてる」
「…それ、食ってないのと同じ」
わざとらしく大きく溜め息を吐く綾芽だけど私は意味がわからなくて首を傾げるばかり。
ちゃんとアイス食べてるのに。
たまーに水だけで過ごすこともあるけど。
「そうなの?」
「うん…ってか、腹減らねぇわけ?」
「うん。3日食べなくても生きてたもん」
「…は?」
「ううん。ねえ、早く行こう?」
危ない危ない。
過去の事を話しそうになった。
いつか話すけど今はまだ、話したくない。

