「俺、ちょっとトイレ」 俺は、この空気がいやで逃げるようにトイレへ駆け込んだ。 ダッセー…俺。 男のくせに、逃げてる。 「ふっ…(笑)」 こんな自分に笑いが込み上げてきた。 その笑いも虚しく響き渡る。 それが一層、俺を弱くさせる。