その日から、私の毎日は180度変わった― 何もしたくない― 誰とも話したくない― だって、どうせ私は死ぬんだから。 なんの意味があるの!? そんな、自暴自棄になっている私に、両親は何も言わなかった。 最初は、 「大丈夫。今の医療の技術はすごいんだから! そのうち、奏の病気を治せる治療法が見つかるわよ!!」 と言っていたお母さんも、変わらない私の態度に、諦めたようだった。 腫れ物に触るみたいに、必要以上に私に気を使っていた。 それが余計、私の気持ちを暗くさせていた。