―奏― 君に捧げる愛の歌



俊のお陰で、投げやりになっていた私が立ち直れたこと―



俊は弾き語りをしていて、メジャーデビューを目指していること―



そして、俊に私の気持ちは言わないつもりでいることも――





「私・・・・怖いんです。
彼と出逢って、彼の事を好きになって・・・・

“もっと生きたい”“もっと彼の傍にいたい”って・・・
どんどん欲張りになっていく。

そんな自分が怖いんです。」



私は、自分の気持ちを坂口先生に打ち明けた。