美香が死んでから、誰とも深く関わらないように生きてきたのに―



あいつは、いつの間にか俺の中に入ってくる――



仔犬みたいにいつも俺の周りをうろついて、
人懐っこく近付いてきたり、
たまに噛みつくように歯向かってきたりする―





あいつといると俺の心は掻き乱されるんだ――





だから、この間もキスしてしまった・・・