「では、ミスコンの出場者を投票で決めるぞー」 前の席から真っ白な紙が配られる。 生徒が後ろを向いたり、横を向いたり、 教室はさらにうるさくなった。 ミスコンなんて、大っきらいだ。 私は何も書かないまま投票した。 「ねぇ、梓!」 「・・・なに?あやの」 「誰に投票したあ?」 となりの席をはさんで、あやのが話掛けてきた。