私の言葉に喜んだ愛は、次々と服を持ってきた。
それらはどれも可愛かったり、素敵なもので、
彼女のセンスのよさを感じた。
店員さんの明るい声と一緒に店を出た時には、私はもうクタクタだった。
大きい紙袋が人ごみに潰されないよう、しっかりわきで押さえる。
そんな状況は無視で、ノリノリの愛はまた私をひっぱっていく。
「次はメイクだあ♪」
「ええっ、また店?」
「もち!!」
すごく疲れるけど、楽しい。
だから拒否をしなかった。
隆介に腕をつかまれたのと、愛につかまれるのじゃ全然違う。
愛の方が、安心できた。

