空が見える。




「あっ、今日あたしから逃げたでしょー?

ほんとひどいんだから~」



私は思い出した。


隆介の事で忘れてた。



あの恥ずかしさがふつふつと湧き上がる。




「・・・ごめん」



「別に気にしてないけどさあ~・・・」



愛はしばらく、うーんと唸って、突然私の腕をつかんだ。



「ねえ、遊びにいこーよ♪」



「えっ?」



私の返事を待たないまま、愛は走り出した。