「あっ、今日あたしから逃げたでしょー? ほんとひどいんだから~」 私は思い出した。 隆介の事で忘れてた。 あの恥ずかしさがふつふつと湧き上がる。 「・・・ごめん」 「別に気にしてないけどさあ~・・・」 愛はしばらく、うーんと唸って、突然私の腕をつかんだ。 「ねえ、遊びにいこーよ♪」 「えっ?」 私の返事を待たないまま、愛は走り出した。