~~~~~~~~~~~~~~~ 最低。最悪。あの馬鹿野郎。 家の玄関前の冷たい床に、私はたたずむ。 ああ、かばんを置いてきてしまった。 家の鍵が入っているのに。 やっぱり今すぐ返してもらおうかな・・・ いや、ダメだ。会話したくないし。 だいたい、お母さんは塾が始まる前には帰ってくるはず。 なら大丈夫だ。 「・・・・梓ー?」 すると、ふいに、あの可愛らしい声が聞こえた。