私は彼に背を向け、廊下を歩きだした。 時間のムダ。 さっさと靴箱へいこう。 「ちょっと待ってよ、 まだ話があるんだけど」 後ろから隆介が呼んでくる。 ここで断ったらまた面倒くさいことになるんだろうな・・・ 「なに?」 私は後ろをふりむかないまま足をとめた。