西谷愛は笑ったまま首をかしげた。 「その顔、すっごい怖いから!」 どうやら私はすごい形相で睨んでいたらしい。 恥ずかしさで顔が赤くなってるのを見られないよう、うつむいて席を立つ。 「用ないんでしょ?帰るから」 私は有無を言わさずさっさと教室を出た。 後ろから呼びとめる声が聞こえたけど・・・ 無視。 もう、今日は図書館に寄らないことにしよう。 一回くらい、小テストで悪い点を取ったってどうにもならないだろう。 すると、突然誰かに腕を掴まれた。