空が見える。


「あの・・・さ。

その言葉って喜んでいいの?」



私は遠慮ながら声をかけた。



「じゃあ出るよね!!けってーい!!」



彼女はぱっと顔をあげた。



周りの女子たちはオロオロしながら目配せをしている。



ああ、本当に弱い。
・・・こいつらは、敵ではないみたいけど、



西谷愛は・・・何をしたいんだろう?




そのことがあたしの頭をぐるぐるとかき混ぜた。