空が見える。


「ねえっ!!」



すると、大声が響いた。



西谷愛だった。



彼女はクラスの人達をぐるっと見渡した。





「梓ちゃん、ミスコン出ようよ!

梓ちゃんは服装とかこだわってないだけで、
顔立ちとかかわいいし、めっちゃ化けるって!


私がサポートするから!ね、お願い!」



西谷愛は、手の平を顔の前で合わせて頭を下げてきた。


それと同時に彼女のサラサラの髪が肩からするんと落ちる。