「嫌だ。あたし、棄権するから」 私はわざと大声で言った。 するとクラス中の視線が集まる。 女子はなんだか、焦っていた。 そりゃそうだ。 さらしものにするつもりだったんだから棄権されたら計画台無しだもんね。 「遠藤が棄権するらしーよ」 「マジ?どーする?」 「先生にチクろーよ」 あんたら、ほんと馬鹿だね。 私はふふんと笑った。