空が見える。



「ねえ、梓。大丈夫?」


ゆうかが心配そうに私の顔を覗き込んできた。


「あ、うん。べつに。

てか、棄権するし」



「えっ・・・」



ゆうかは一瞬うろたえた。



「まずいよ・・・

ミスコン棄権したら、クラスで賞取れないじゃん。

そうなったら梓の責任だよ?」