「遠藤、おめでとう」 柄にも思ってないだろうが、 先生はにこやかに笑って拍手している。 「やっぱ梓が選ばれると思ってたあ~」 「私も私もっ」 「がんばれー!」 声がぼんやりとエコーになって聞こえる。 悪夢だ。