―1年。


私は現実の世界で生きてきた。


それを見て、知ってしまったんだ。


今まで私が見てきたものは、


幻だったことに。



絶望している暇などなかった。



ただ、生きるので、精一杯だった。


人間の悪意に触れて、希望を失った。


お願い。


もう捨てるものは何もないの。


もう、何もないのよ―…