―ガァン…!!!―



「「「「!」」」」



銃声。



『―小生意気な娘ですねぇ。ま、いいでしょう。ゲームはルールにのっとらないと面白くない。―』



花音はメモリースティックを神楽の方へ投げた。

神楽はそれをなんなくキャッチ。



『―ふふ、これで…僕をのけ者した事、後悔してもらえる。―』


「愛さんを放せ。『ファイル』は渡したんだ。」

『―はいはい。それもルールのうちってね。―』


放してやれ。そう男に命令する。




しかし男は放さなかった。




『―おい!なにしている!―』



しかし男は動かない。


それどこれか、倒れこんだ。




「おっもいわね。何キロあるのよ。メタボじゃないの?」



男の拘束から逃れた愛さんが、そう言って銃を神楽に向けた。



「愛…さん?」


「残念ながら違うよ。アタシは紅(クレナイ) アゲハ探偵社の者よ。『愛さん』の依頼でね。」