「―結木 神楽―!?なんで…」



神楽は玄関にいた。


思いっきり入って来ている。



『―君達さぁ、私から逃げられるとでも思ったの?―』



連れて来い!と神楽が指示すると、あの友香に昏倒させられた男が1人の女性を引っ張ってきた。

ふわふわした感じの、綺麗な若い女性。



「…愛さん!!」


『―はいはい、動かない。頭が吹っ飛ぶよー?―』



神楽は迷う事なく愛さんの頭にスーツから出した銃を突き付けた。



「47口径軍用銃…!??どこでそんなモノ!?」


一流の犯罪組織でも入手にはリスクが大きい。


私はどうしようかと冷静になろうとしても、


最悪のシナリオしか考えられない。



『―さすが!分かりますか?私も苦労したんですよー。あ、いや、今はそんなことどうでもいいかな?


私ねぇ、退屈で、ゲームのタイムリミットをゼロにする事にしたんですよ。―』



楽しそうに、神楽は言う。



『―恋奈嬢・優医師・拓也部長・美月さん…この犠牲者の列に、加わるか加わらないかを、今決めちゃってください。―』


黒い銃は、


間違いなく悠樹君に向いている。