real world



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「いらっしゃい!お部屋どうしようかしら…」


「客室が空いてるでしょう。愛さん、いらない服有るだけ出しといてください。」


「はーい。」


「花音、客室はこっちだよ。大体の物はそろってるから。それから、となりは僕の部屋だよ。」


「うーん。迷わないように気をつけなきゃ…」


「え、これでも迷うの…?」



花音の天然はちょっと本物も入ってるのかも…云々。


自分の彼女の新発見に驚いている息子を後に自分の部屋に行き、高校生の時に着ていた服とか貸せそうな下着類を引っ張り出す。



―♪~♯♭~―



ケータイが鳴った。


ディスプレイに出た名前に、緊張が走った。



「…もしもし。」


『報告です。』


「結果は?」


『当りでした。』


「そう…ありがとう。報告書はまた後ほど取りに行くわ。それじゃ。」



気付いてはいけない事に気付いてしまったのかもしれない。



「悠樹…」



あなたは、何を選択するのかしら?