今まで、よく頑張ったたね。


もう、ほかの人の分まで、頑張らなくてもいいよ。


自分を犠牲にしなくてもいいんだ。


他の普通の高校生みたいに、誰かに守ってもらってもいいんだ。


その”誰か”は、僕にやらせてくれないか?




いや。


違う。



僕がやるんだ。



『十羽先生。知ってるんでしょう?あなたは・・・花音の言う”あの人”を。』



決めたんだ。あのこの側にいる。花音と一緒に生きる。



『知ってどうする?確かに君は私たち一般人よりは権力を持っている。しかしそれでも足りないほどのものをむこうも持っている。君にそれを背負いきれる?守りきれる?なにより・・・心を壊さないでいられる?』



それでも決めたんだ。あの”決断の日”に。



『今度こそ、彼女の心が壊れれば・・・きっと僕も、壊れてしまうだろうから。』


どんな重荷を背負わされようが、どんな真実が待っていようが、



『時間を、進めさせます。いつまでも・・・止まっていられない。』



だから、どうか教えてください。



真実への、手ががりを。