「直人さぁ…最近よく学校来るよね。あんま来なかったのに。」


「るっせえ!明日からテストじゃん!学校来ないでどーすんだよ!?」


直人は教科書を見ながら必死で内容を理解しようと努力している。


「だぁー!わっかんねぇ…」


助けをこうようにこっちを見つめてきた。


「あーもうわかったわかった。どこから?」


「す、数列が…等差数列がわかんない。」


昔から私は直人に勉強を教えてきたからもう慣れたもんだ。


中学まで直人は私とそう成績は変わらなかった。

変わったのは、アイドルの仕事を始めてからだ。

「…だからこの数列の公差を当てはめれば…」


とはいっても、全国100位以内をキープしているあたり、それなりの努力をしているのだろう。


「おー。分かった分かった。案外簡単だな。サンキュー。」


「どう致しまして。」