―ある時から彼の中身は空っぽで、


彼もそれで良いと思っていた。


彼女に会うまでは。


彼女は中身どころか心もなかった。いや、


壊されていたんだ。


周りの、人間によって。

ほどなくして彼は彼女に惹かれ始める。


それなりの犠牲を払いながら ―