どんどんどんどん暗くなる。


走っても出口は見つからない。



走って走って走って走って走って走って、



なんか疲れたなぁ。




もう走るの、やめようか。




そのうち、自分の姿も見えなくなる。




走っている足をつかまれて動けなくなった。





そのまま下に引きずられる。


叫んだつもりだが、誰にも聞こえない小さな声しか出ない。




そして、暗闇に引き込まれながら


感じたのは、



やっぱり、私は必要のない人間なんだって事だった。