恋奈さんが私が誰かと前田に聞いていた。


彼女の意識が戻って普通に歩けている。という知らせを受けたのは昨日の夕方。


なぜかすごく疲れてそうな声をしていて、気になって恋奈さんの見舞いついでに様子を見に来た。


「あの…」



はっ、なんか脳内で昨日にトリップしてたから気付かなかった。


いつの間にか恋奈さんが目の前にいる。



「あ…お、おめでとう。私の事は…まだ思い出せないんだよね。じゃ、はじめまして。上杉 友香です。」


「う…えすぎ、うえすぎ?」


「恋奈さん?」



明らかにおかしい。


ずっと『うえすぎ』とつぶやいている。


顔が青い。



「恋奈!?どうしたんだ?」



医者と話をしていた前田が妹の異変に気付き近付いて来た。



「わかんねぇ。急に…」