―カタカタカタ…びー!―



「ダメかぁ。ハッキングは結構得意なのになぁ…さすが『上杉システム』一筋縄じゃいかないか…」



パソコン画面には

『No access―アクセス拒否―』



「ま、足着かない程度に頑張らないとな。今んとこ手掛かりはこれだけだし。」



少年はもう一度ハッキングを試みてみた。


だが結果は同じ。



びー。『No access』



「くそ。またか!」





「―人の会社のメインコンピューターをハッキングするなんていい度胸だな前田。―」






「…は?上杉!?」



名前を呼ばれた少年は慌てて振り返る。が背後にいると思っていたある少女(?)はいない。



「ばか。こっちだ。スキだらけだな。」


「な、なんでここに…ていうかどうやって入ったんだよ!ここ僕の部屋なんだけど!?」