「直人…?どうしたの?友香まで…」


「あれ、なんだよ心配してきてやったのに!俺じゃ不満なのか?」


「そりゃ、朝からお前なんかのアホ面見たくないよな。」


「なにその言い方!昔は俺より頭悪かった癖に!」


「まぁいいじゃんどうでも。早く中入りなよ。」



本当友香は素直にならないなぁ…


結構笑ったら可愛いのに。



とか思いながら少しガッカリした気分をごまかす。



「で、花音。熱はどうした?」


「下がったよ。悠樹君がついてくれて…」


「そうか。」


「うん」



き、気まずい!なにこの空気!おもっ!



「花音。この部屋いい加減せんぷう器ぐらいつけろよ。暑くてかなわない。」



「去年買ったのが壊れて今ないの。がまんして?」



ナイス友香!



「あたし達はいいけどおまえが1番やばいだろ。ほら、熱中症とかさぁ…」



「だ、大丈夫だよ(たぶん)!ちゃんと水分とっているし!」



「あ、そうだ花音。昨日誕生日だったよな。はいこれプレゼント。」



「覚えていてくれたの!?ありがとう直人!」



「いいって。毎年あげてるだろ?」



それでも嬉しいものはうれしい。



「ね、開けてもいい?」



「だめ、俺らが帰ってからな。」



心なしか顔が赤い。なんか恥ずかしいものでも入っているのだろうか。


どうしてと聞いてやろうかと思って口を開きかけたとき、




あーーーーーーーー!!




と強烈な友香の叫び声に消されてしまった。



「悪い花音!用事があるんだ!帰る!」


「えっ…おい友香!?」



驚いた直人は友香を追いかけていった。


私は1人、残される。