それから数日。


「わー、凛の部屋って可愛いね」


「そうかなー?」


今日は初めて友達が私の部屋に遊びに来た。


早速部屋へ案内する。


「あれ・・・。
ねぇ、あのお面何?」


「え?」


友達が指差した方を見る。


「あぁ、あれはね・・・」


その先にあったのは、狐のお面。


私はあの後あのお面を持ち帰って部屋の壁に飾った。


そうしてると何だか、久菜がすぐ傍にいるような気持ちになれた。


「あれはね、私の大切な人が置いて行ったものなの・・・」


「大切な人?」


「うん・・・」


もう二度と会うことのできない私の最初で最後の大切な初恋の人。


久菜にはもう会えないけど、私はずっと久菜のことをわすれない。


久菜・・・。


「ありがとう」


















END