「はい!それじゃあ、文化祭で良い案がある人は挙手!」


栞里の元気いっぱいの声が教室中に響く。


季節はもう秋深まる10月。

あたし達の学校は文化祭の時期。


学級代表を務める栞里が帰りのホームルームで、意見を集める。



「みんな何かないー?はい、凛菜」

「えっ!?あ、あたし!?」

「うん♪」


ニコニコ顔であたしを見てくる。


いきなり言われてもなぁ〜…

んー、とあたしは考えてから栞里に言った。


「盛り上がる感じのなら、どんなのでも良いと…」



いかにも回りを気にした答え…