差し出された右手に、あたしも自分の右手を重ね握手する。


大きな凛耶くんの手があたしの手を包んだ。


重なる指で熱が伝わってしまいそうでドキドキする。



キーンコーンカーンコーン―…


図書室にチャイムの音が響き渡った。


「教室戻るかぁー…またね凛菜ちゃん」

「あっ、うん!またね」


凛耶くんの後ろ姿を見ていると、また頬が熱くなる気がした。



優翔くん意外の男の子にドキドキするなんて…

頬が熱くなるなんて…


こんな風にしたのは誰ですか?

凛耶くんなんですか…?



あたしはしばらく図書室に立ち尽くしてしまった。