慣れない男の子にはいつも敬語になってしまう…
優翔くんの時もそうだったんだよね…。
「じゃあ、俺に敬語使うの禁止。もっと仲良くなりたいから」
「敬語、禁止ですか…じゃなくて!」
ははっと久坂くんは本を閉じてお腹を抱えながら笑う。
「あとは…名前で呼び合うことにしない?」
「名前かー…」
「ん、名前。凛菜ちゃんって呼ぶから…俺のことも名前で呼んで?」
意地悪そうに口角を上げてる…
悔しいけど、かっこいい。
「り、凛耶くん…」
「可愛い…」
あたしが名前を呼ぶと、
細い指だけど大きな手であたしの頭を撫でた。

