「凛菜ちゃん、何か男の子が来てるけど…?」

「えっ?あ、ありがとう!」


あたしはクラスメートにそれだけ言い、席を立つ。



「栞里、ちょっと待ってて」

「りょーかーい」


あたしは教室の出入口のところに行くと、


「大野凛菜…ちゃん?」

「は、はい!?」


あたしが横を向くと、優翔くんと一位二位を争うんじゃないか…

そう思うくらい端正な顔立ちをした男の子が立ってた。


背は多分、180センチくらい…

染めてるであろう亜麻色の髪の毛。

涼しい感じの目元。


俗に言うイケメンだ…。